お金のSOSを察知し、お金と上手に付き合う
お金がないとき、あなたはどんな気持ちになるでしょうか。
給料日前。急な出費。浪費。
理由はなんであれ、ポジティブな感情を持てる人は少ないでしょう。
ネガティブな感情が浮かび、借金での金策、節約などを試みる人もいると思います。
借金はいずれ返済をしなければいけませんし、節約もすぐにお金が手に入るわけではありません。
しかし、何もしないと支払いが滞ったり、生活がきつくなる一方だと思います。
完全にお金がなくなる前に、お金のSOSを察知し、対策していきましょう。
お金のSOSとは
「お金がない」と感じたら、それはもうお金からのSOSサインだと考えましょう。
それが給料日前の一時的な金欠であったとしても、収入と支出のバランスが崩れていることにより発生している、必然的な金欠だからです。
必然的な金欠が常態化しているとなれば、危険信号!
そこに、偶発的な金欠が追い打ちをかけてくるのも時間の問題といえるでしょう。
必然的な金欠と偶発的な金欠
金欠=お金がない状態のことを指すということは周知のことでしょう。
ここで、大切なことは、なぜお金がない状態になってしまったのかという過程の部分になります。
「毎月、給料日前になるとお金がない」
「常にお金に困っている」
「友人からの誘いをお金を理由に断ることが多い」
…など、収入と支出のバランスが崩れた状態のことを私は『必然的な金欠』と呼んでいます。
収入に見合った生活ができていないことがほとんどで、毎月の生活をなんとか送っているような状態の人が多いでしょう。
一歩間違うと、小さな借金を重ね、自転車操業になりかねません。注意が必要です。
「冠婚葬祭」
「家電が壊れた」
「病気になってしまった」
…など、自分の行い以外の要因が理由となって金欠になることもあると思います。
それを『偶発的な金欠』と呼んでいます。
友人の結婚式などの冠婚葬祭は重なることもありますし、どんなに気をつけていても病気になってしまうことは有り得るでしょう。
家電が突然壊れてしまうことも、予測できませんし、買い替えは大きな出費になりますよね。
このパターンの場合、普段の生活は収入と支出のバランスがほぼ均等で、毎月の生活は問題ないという状態ではあると思います。
突然の出費で偶発的な金欠になったとしても、計画を立てれば借り入れをしても返済が困難になることはないでしょう。
一見、必然的な金欠は危険で、偶発的な金欠は安定しているかのように見えます。
しかし、実はどちらの場合もお金からのSOSサインが出ている状態です。
お金からのSOSサインを見逃さない
必然的な金欠状態は、客観的に見ると、一目瞭然で危険が察知できます。
しかし、この状態でも「まだ大丈夫」と思って生活している人は大勢いるのです。それはなぜでしょうか。
答えは「まだ大丈夫」だからです。
お金はないが、本気で焦っていない。
なんとかなる、まだ大丈夫。
そう思っているときこそ、動き出さなければいけません。
借金の返済が追いつかなくなるなど、必然的な金欠状態に追い打ちをかける事態が起こったら、大変です。
そして、最も最悪のパターンは、必然的な金欠×偶発的な金欠という状態になること。
常態化している金欠状態のとき、友人が結婚したり、病気やリストラなどで収入が減ったら、「まだ大丈夫」といえる状態ではなくなってしまうのではないでしょうか。
こうした理由から、必然的な金欠状態の人は、今すぐにでも現状を変えようと動き出すべきだと思います。
安定しているように見える、偶発的な金欠。
]普段は問題なく生活が送れているため、危機感が薄い分、必然的な金欠状態の人よりもお金がないことに気づきにくいのが問題です。
普通は、偶発的な金欠から必然的な金欠状態へと徐々にお金がなくなっていきます。
そして、必然的な金欠と同じ理由で「まだ大丈夫」とは思えない状態になっていくのです。
ただ、偶発的な金欠の要因が同時に発生することで、一気にどん底に落ちる可能性も否定できません。
必然的な金欠状態の人よりも余裕のある状況だからこそ、今から動き出し、よりスムーズに現状を変えることをオススメします。
お金からのSOSを察知し、行動する
お金のSOSをいつ察知し、どのように行動を起こすか。
お金がない状況で、今すぐできることはそんなに多くありません。
しかし「まだ大丈夫」と思える段階であれば、今すぐではなく1ヶ月先、2ヶ月先、半年先、1年先、未来を見据え、備えていきましょう。
まず、現状の把握が大切です。
必然的な金欠の場合、どのくらいの金額があれば毎月の生活を問題なく暮らせるようになるのか。
そして、どうすればその金額を得ることができるか。
偶発的な金欠の場合は、貯蓄をすることを目標にしましょう。
お金はいくらあれば満足というものでもなく、あればあるだけ良いと思うかもしれません。
ですが、現状を把握し、あえて目標を設定することで、どのように行動すれば良いか対策を練りやすくなります。
「お金がない」「貯金がない」ということに、ほとんどの人は気づいています。
しかし、それが『お金からのSOSサイン』であることには気づけていません。
いえ、もしかしたら気づかないようにしているのかも。
収入を増やすために行動することは、大変で面倒だと思うでしょう。
ですが、軌道に乗りさえすれば「お金がない」といつもどこかモヤモヤし、スッキリしない生活から抜け出すことができます。
お金と上手に付き合っていこう
「お金は生き物です」と言う人がいます。
なにを言ってるんだ?と思うかもしれません。
お金はモノですし、無機質ですが、どうしたことか、お金に好かれる人、お金に嫌われているのでは?と思える人が存在するのも事実。
お金がない人は、自分はお金に嫌われているのでは?と考えてみると、全てのつじつまが合うなんてこともあるのではないでしょうか。
お金は生き物という考え方を、否定はしませんし、むしろ面白い考え方だなと思います。
人間関係と同じく、上手に付き合うことで好感度が変わり、好かれたり、嫌われたりするとでもいいましょうか。
仲良くしたいと思っても、上手くいかないこともある。
あちらがこちらに興味がなくとも、どうしても仲良くなりたいと思うなら、そこには何かしらの努力やスキルが必要だと思います。
労働収入であろうと、権利収入であろうと、そこには何かしらの努力があるはずですし、経験がスキルとなり積み重なっているはずです。
「お金に嫌われる人がいる」と聞き、「なるほど、自分はお金に嫌われているのかもしれない」と思ったとして、そこで終わらせてはいけません。
なぜ嫌われているのか、どうしたら好かれるのかを考えてみてください。
収入を増やすために、どんな努力をしていますか?
全くしていない人、努力している!と胸を張る人もいるでしょう。
全くしていない人は、これからはじめましょう。
今だってこんなに努力をしている!でも結果が出ないんだという人は、努力の方向性が間違っていないか、改めて考えてみてください。
あなたの身近に、お金に好かれていそうな人はいますか?
もし、いるのであれば、その人を観察してみましょう。
話を聞いてみるのもいいと思います。
そういう人は、お金との付き合い方がすごく上手です。
同じことを自分もできるかどうかは置いておき、やはり先人の知恵や経験は貴重な財産といえます!
自分には思いつかないような発想が、そこにはあるかもしれません。
お金のSOSを察知し、気づけたらすぐに行動してください。
本当は、お金がSOSを出す前から行動し、そんな状況を作らないことが一番です。
ただ、それができる人は多くはなく、やはり必然的、偶発的金欠になったときに生じる焦りのようなものがないと、重い腰を上げることができないのが人の常だろうと感じます。
今更遅いなんてことはありません。
明日気づくより早かったわけですから、上出来です!
いきなり難しいことを考えたり、実践する必要はありません。
まずは、自分が今どのような状況なのか、お金からSOSが出ている状態なのか、分析することからはじめてみてはいかがでしょうか。